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これで十分! コーティング施工車の日々のケア方法

前回のコラムで、コーティングの価値を最大限発揮するためには施工後の継続的なケアが欠かせないことを解説しました。ただ、「愛車はキレイにしたいけど、特別なケアは面倒」「日々手入れする時間がない」といったカーオーナーも少なくないでしょう。

kiramekiでは、施工後メンテナンスとして最低月1回以上のセルフケアを提案していますが、ベースはあくまで「普通の洗車」。コーティング施工車だからといって特別なアイテムややり方など過度に身構える必要はなく、避けた方が良いことを念頭にしつつ、それぞれのカーライフに沿ったケアを楽しんでください。

  • INDEX

  • 推奨は月1回〜。一般的な洗車でOK

    ベースとして推奨しているのは、一般的な「手洗い洗車」。ボディに水をかけた後、泡立てたカーシャンプーとスポンジで汚れを落とし、クロスで拭き上げるという一般的な工程。洗車中のシャンプー・水の乾きを避けるため、直射日光が当たらない場所・時間が安全です。また、カーシャンプーはコンパウンドが含まれていないものにしましょう。

    最近ではカーシャンプーも廉価品から高級品まで様々な商品が販売されていて、弊社でもオリジナル品を販売しています。洗車をもっと楽しみたい、少し高品質に仕上げたい、といった嗜好の範囲でそうした凝ったケミカルを使ってみるのもアリでしょう。バチバチの撥水を楽しみたければ簡易コーティング剤も豊富に販売されています。

    ですが、ベースとしては防錆剤の含まれた一般的な中性カーシャンプーと、洗車用のスポンジ・拭き上げクロスを使っていただければOK。コーティング施工後にショップから渡された専用メンテナンスキットがある場合は、それを使いましょう。カーケア商品・道具にしてもやり方にしても、こだわる程、ケア自体のハードルが上がり億劫になってしまうこともあります。


    ルーティンの洗車が自分でできない場合

    とはいえ、忙しい日常の中で、月に1回の洗車ができない場合も。
    その場合にまず選択肢に挙がるのが、ルーティンを守りつつお金を払って自分以外に洗車をしてもらう方法です。

    専門店での手洗い

    コーティングショップの場合、1年メンテナンスとは別に手洗い洗車も受け付けていることは珍しくありません。愛車をコーティング施工してもらったショップなら、塗装・被膜の状態をよく知っているため、余計な心配は不要。むしろ自分でやるよりも品質の高い作業を期待できます。

    自分での手洗い洗車が難しく予算に余裕がある場合、最初のコーティング施工時から専門店での手洗い洗車を予定に組み、通いやすい距離圏内のショップを選ぶのも1つの選択肢。少しお金はかかるものの、品質面では最良な状態を維持できます。

    ガソリンスタンドでの手洗い

    専門職ではないものの、最近では油外収益としてコーティングサービスを提供するガソリンスタンドも一般化しています。コーティング施工車でも、ある程度安心して手洗い洗車を依頼できるでしょう。

    ただ、手洗い洗車の品質(サービスへの力の入れ具合)はガソリンスタンド次第となるため、コーティングや手洗い洗車にスタッフが慣れていそう(頻繁にしている)かなどは店選びの参考にしてみても良いかもしれません。

    機械洗車

    手洗い洗車が難しい場合、月1回の頻度は維持しつつ、機械洗車で代替するのも1つの手です。

    こちらも注意が必要なのが、特にブラシタイプの門型洗車機。昔に比べると門型洗車機は大きく進化し、ブラシ自体は車両塗装面に対してとても優しい素材・構造になっています。
    ただ、そのブラシ自体に付着した汚れが傷つきリスクになることがあり、ブラシがどの程度キレイに保たれているかは店や前の使用車次第、つまり外からは判別不可。なので、前述の手洗い洗車に比べると、美観を損なうリスクが少なからず上がることは頭の片隅に入れておきましょう。機械洗車をする場合、ノンブラシタイプの門型洗車機を探すことでそのリスクも抑えられます。


    突発的な汚れへは質より早さ!

    もう1つ、ルーティン以外の洗車が求められる場合で、突発的な汚れの付着が挙げられます。例えば運悪く鳥糞を落とされたり、少し駐車した間に樹液が付着したり…。
    通常のルーティンと同じく手洗い洗車をできればベストですが、タイミングによっては次回の洗車までまだ日にちがある、すぐには手洗い洗車をする時間がない、といったケースもあるでしょう。

    その場合、次回の手洗い洗車を待つのではなく、付着部分だけをすぐに除去するのがオススメ。お湯や硬く絞ったマイクロファイバークロス、なければティッシュなどを使い、優しく付着した汚れを拭き取ります。ボディへキズが入るリスクを抑えるため、擦るような動きは避けましょう。

    突発的な汚れに限らず、「なかなかルーティンの洗車ができない」といった場合は、手洗い洗車をできるタイミングを待つより、水洗い(カーシャンプーを使わず、ゴシゴシと擦り洗いもせず、簡単に砂埃などを落とすだけ)で済ましてしまうのも一つの手です。大きな汚れを落とすことで汚れの固着を防げると同時に、少しでもキレイな状態でドライブを楽しむこともできます。

    大切なのは早く除去すること。もちろん、カーシャンプーやスポンジを使った“丁寧な手洗い洗車”をするに越したことはありません。ですが、それをするために放置期間が長くなるようであれば、適切なタイミングで“簡単な洗車”をした方が、塗装やコーティング被膜へのダメージは抑えられます。
    とはいえ、水すら使わない拭き洗車は、キズの原因となるのでkiramekiでは絶対にオススメしていません。


    一番に避けるべきは“プロでも対処できない汚損”

    上記のような推奨ケアのベースには、1つの原理があります。それが「一般的なカーケア」と「プロの作業」を分けた上で、「プロでも除去できない汚損をいかに発生させないカーケアをするか」ということです。
    プロでも除去できない汚損は、具体的に深いキズと濃いシミの2種に大別されます。

    キズはその名の通り、塗装面をエグる損傷。浅くても深くても美観を損なうためカーオーナーも日々気をつけていることではあると思いますが、実は洗車用マイクロファイバーでの拭き取りなどで発生しうる洗車キズなどの微細なキズは、プロがコンパウンドとポリッシャーで磨くことで除去できます。
    ですが、マイクロファイバー以外の粗い布地で擦ったり、前述の汚れがヒドい門型洗車機を通したり、水を使わない拭き洗車をしたりすると、磨き作業では除去しきれない(または除去に大変な労力がかかる)深いキズが発生してしまうことがあるのです。

    プロでも除去しきれないもののもう1つが特定のシミで、これも比較的軽度なシミであれば、プロ用ケミカルや磨きなどを駆使して除去が可能。ただ、洗車時に拭き取らずに水道水を放置したことで発生した強固な水シミ、すぐに除去せず放置された鳥糞・蟻酸・樹液などは、塗装に侵食して磨いても取れない場合もあります。

    前述の「突発的な汚れは迅速に処理すべき」というのもこの原理に基づくもの。「プロで消すことができる軽微なキズは最悪発生してしまっても、深刻なシミにつながりうる汚れを取り除く」ことが、長く美観を維持する効率的な方法と考えています。


    下手な磨きやケミカル乱用もドロ沼への一歩

    キズ・シミに加えてもう1つ、「プロでも対処できない汚損」として「下手に処置された塗装・被膜面」というのもあります。
    「キズを見つけたからコンパウンドで擦ってみた」「粘土クリーナーで鉄粉除去したけどキズだらけになった」「シミが気になって色々なクリーナーを試してみた」「自分で高級なコート剤を塗ってみたらムラになった」…。
    実はこれらのケースは決して珍しくありません。

    ただ、残念ながら上記の作業で生じた塗装面の変質は、プロがケミカル・コンパウンド・磨きを駆使しても消せないリスクがあります。シミが塗装面を侵してしまっていたり、磨き過ぎでクリア層が削られてしまっていたりと、復元するには再塗装する以外に方法がないケースも。
    仮に「専門店で除去できないことはない」場合でも、長い作業時間を要する事態では、通常の1年メンテナンスの対象外だったり、相応の別途費用が発生したりすることもあります。

    どう対処して良いかわからない汚れやキズ、シミなどの異変を見つけた場合は、素直にコーティングを施工したショップに問い合わせるのが吉。そうした「相談・問い合わせをしやすいスタッフがいるかどうか」も店選びの大切な基準の1つでしょう。

    もちろん、そのクルマの所有者はカーオーナーなので何をするにしてもカーオーナー次第。「洗車に正解はなくカーオーナーの好きなように楽しんでほしい」というのもkiramekiの本音です。
    一方で、正解はないけど「やってはいけないカーケア=不正解」は一定程度あるとも考えています。「善かれと思ってやったことが無駄な出費になってしまう」「最悪元に戻らない」ということは、残念ながら今でも日常的に発生しているという実情だけお伝えしておきます。

    プロが見る最新カーケア

    コーティング専門店のプロの目線で、愛車をキレイにする・美観を維持するためのカーケアの最新動向・お役立ち情報を発信。愛車の輝きをいつまでも…。そう願うカーオーナー様はぜひ一度ご一読ください!

    北山友幸

    業界の名店カービューティーマックスで修行の後、2013年に独立して自分のショップを構えたプロディテイラー。業務歴はベテランだが業界では若手。北九州出身の洗車&SUV好き。

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