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まだまだ進化し続けるディテーリング技術! プロ向け展示会IAAE2026レポート

自動車のアフター(製造・販売以降の)業界の製品・情報が集まる事業者向け展示会「第23回国際オートアフターマーケットEXPO(IAAE)」が2月12〜14日、東京ビッグサイトで開催されました。整備・メンテナンスや鈑金塗装、中古車など幅広いオートアフター業界、クルマをキレイにするディテーリングもその中の1つのジャンルで、IAAEでも毎年様々なプロ用資機材がディテーリングエリアを形作っています。

今回は、その会場で“気になったアイテム”を雑感的にご紹介。ディテーリングもコーティングやペイントプロテクションフィルム(PPF)、内装ケアなど技術サービスは多岐にわたりますが、特に今回はリペア関連2つ、PPF関連2つの展示で、ニーズの変化とそれに伴う技術の進化を感じました。

高価な純正アルミホイールをキレイに復元|HBCシステム

香川県の四国工房が輸入販売する「HBCシステム」というデンマークの業務用ホイールリペアシステム。ホイールの中でも、「ダイヤモンドカット」という特殊加工仕上げのリペアに特化していて、高精度・短時間に修復できます。

  • 純正ホイールでも増えているダイヤモンドカット

ダイヤモンドカットは、アルミ素地を切削して表面を仕上げた独特な“アルミ削り出し“感ある輝きが特徴。近年、カスタム用の社外ホイールのみならず、欧州車系を中心に純正ホイールでも増えてきています。
このホイール、見た目はカッコいいものの、ガリ傷などがついてしまった場合、塗装仕上げと異なり、製造時と同じようにアルミを切削する加工機械でなければキレイにリペアできません。今までも切削加工機械はありましたがとても高額で、なかなかホイールリペアの現場では実用的ではありませんでした。

HBCシステムは、ディテーリングショップなどでも導入できる価格・規模(それでも1000万円超)で、0.015mm単位の高精度で必要以上の切削をせずに復元できます。今年のIAAEでは、このリペアシステム本体に加え、深い傷を埋める特殊なアルミスプレーマシンも展示。パテと違い、スプレーで埋めたアルミ粒子は剥がれたり欠けたりするリスクが低く、浅い傷はダイヤモンドカットリペアで、深い傷はアルミスプレーで埋めてからダイヤモンドカットリペアで、とそれぞれ高精度に復元できるとのことです。

広くない道幅パレット型機械式駐車場と、元々運転の腕に関わらずガリ傷のリスクに晒される日本。近年はクルマ自体の大型化も進み、その日常的なリスクはさらに高まっています。
さらにホイールの方も、このダイヤモンドカット加工のほか大径化も進行し、純正ホイールなのにパーツ単価がとても高額というケースも。ガリ傷がついてしまったからといって簡単に交換は難しく、リペアできるならリペアでキレイを取り戻したいところ。

走行機能に関わるほどではないけど、ホイールの美観が…。というカーオーナーは、リペア技術も進化しているのでぜひ一度リペアを検索・検討してみてはいかがでしょうか。


凹み直しのデントリペアにテュフ認定発足|トラストデント

プロ向けにデントリペアの技術スクールを運営する千葉県のトラストデントのブースでは、新たに発足した「テュフ・エキスパート認証」のアナウンスをしていました。

そもそもデントリペア(ペイントレスデントリペアとも)は、ボディの凹みを塗装せずに修復する技術サービス。雹害やドアパンチなどで生じた凹みを、パネルの裏側から押したり表面から引いたりと職人が専用工具を使って復元。同じボディ修理でも、鈑金塗装やパネル交換と比べて安く早くキレイを取り戻せます。

ただ、その品質が職人の腕に依存する点が、デントリペア依頼時の1つのネック。デントリペア職人は個人事業主形態も多く、また職人の技量の差も大きいそうで、ブース担当者によると「一度デントリペアしてもらったけどキレイに直らず、別の職人に依頼した」というケースも珍しくないとのこと。デントリペアは、一般エンドユーザーはもとより鈑金塗装や整備工場、中古車販売店などの自動車関連事業者からの依頼が多いですが、その業界の人が依頼するケースでも、上手い職人を選ぶのが難しいのです。

  • 凹みを塗装なしで治すデントリペア

そこで、その選ぶ際の1つの目安になるのが、発足した「テュフラインランドの認定」。ドイツに拠点がある世界的な第三者認証機関で、同じ自動車アフター関連では鈑金塗装工場の認定制度も展開しています。デントリペアの認証機関は、トラストデントが従来から運営するアメリカの認定「ベイル技術認証」と組み合わせた複合的な認定で、取得ハードルは高そうですが、その分認定取得者のデントリペアへの本気度・熟練度を図る目安になりそうです。

デントリペアもホイールのガリ傷と同様、凹んだままでも走行機能上は問題なく、見た目の美観トラブルという意味では、カーディテーリングに近しい技術サービス。そして、kiramekiがメインとするコーティングも含めディテーリング関連は、「外部からのサービス品質の評価」が不足している世界でもあります。
デントリペアのテュフ認定はまだ始まったばかりなので、今後国内でどの程度広がるかはまだ分かりませんが、まずは凹み直し専門の技術サービスがあること、依頼先を検討する材料の1つで技術・品質認定があること、はカーオーナーが知っておいて損はないでしょう。


カラーチェンジに興味なくても使い道アリ! 勢いづくカラーPPF

今年のIAAE会場・ディテーリング関連にて、出展者の数や規模の点から最も勢いを感じたのがカラーペイントプロテクションフィルム(カラーPPF)です。近年は大手フィルムメーカーのほか中国などアジア系の進行ブランドからも続々とリリースされ、製品ブランドが急激に増えてきました。
その恩恵の1つが、価格競争が働くことによるフィルム材料費の低廉価。従来、クルマ用の色変えフィルムは塩ビ素材一択でしたが、耐候性に優れるTPU素材のカラーPPFが現実的にカーオーナーに届く選択肢になってきました。

  • 様々なブランドのカラーPPF|XPEL

ただ、日本では元々クルマを色変えする「カラーチェンジ」が広く普及しているとは言いづらい状況で、フィルムが艶・耐候性に優れる素材に変わったからといって一気に広がるとは考えにくい側面も…。「色変えは考えていないから関係ない」と思うカーオーナーも少なくないでしょう。
そこで注目したいのが、ブラックなど濃い色のボディ・パーツへの施工です。
近年、カラーPPFを先駆的に取り扱うPPF専門店の中には、例えばフロントスポイラーやピラーなどの黒のパーツには、クリア(透明)PPFの依頼でも黒のカラーPPFを貼る試みが増えてきています。

利点はキレイに仕上がること。クリアPPFの場合、グロス(光沢アリ)でもマット(艶消し)でも、フィルムの端の切断面が白っぽく見えてしまう、元の塗装面のエラー(荒れた肌目やブツ、小傷など)が透けて見えてしまう、といった症状が発生してしまうことがあります。その点、黒のカラーPPFを貼ることでその症状を抑えられるので、例えばとあるPPF施工店では、「ソリッドブラックのポルシェ・クリアPPFのフル施工」の依頼に対し、ブラックのカラーPPFをフル施工したケースもあるそうです。

まだプロの間でも取り扱いが多くないカラーPPF。IAAEの会場では、様々なカラーPPFの展示・セミナーに多くのプロ施工者が関心を示していて、これから取り扱う施工店が増えていくであろう様子が見受けられました。
弊社でも、PPF・カラーPPFは専門店の中でも実績豊富なショップと提携しています。「デザインアクセントとしての部分施工」や「クリアよりキレイに仕上げるため」など、活用の幅がどんどん広がっているので、「クルマ全体を色変えするつもりはない」といったカーオーナーでも、一度専門店に相談してみてはいかがでしょうか。


ディテーリング施工店開発のプロテクションフィルム|デレクト

もう1つプロテクションフィルム関連で気になったのが、神奈川県の施工店デレクトで出展していた自社オリジナルのウインドウプロテクションフィルム(WPF)「グラスディフェンダー」です。

WPFは、今年のIAAEこそあまり展示を見かけませんでしたが、カラーPPF同様、徐々に普及が進んでいるアイテム。フロントガラスの保護用フィルムで、飛び石などによる損傷リスクを抑えることができます。特にフロントガラスの場合、ヒビや傷があると車検に通らない恐れがあり、単なる美観保護以上の経済的利点があります。

またWPFは従来、PET基材型が主流でしたが、2Dのフィルムを3Dのガラス面に合わせる熱成形が難しく、施工価格は高め(10万〜など)な傾向でした。今回デレクトが展示していたのはウレタンを基材としたタイプで、熱成形不要で施工可能。ウレタン型は貼った後の歪みが1つのネックですが、新製品はそれも極力抑えているそうで、今後はWPFがより実用的なアイテムとして広がることが期待されます。

  • デレクトのWPF。反射で色合いが見える構造色タイプも

そしてこのWPFもさることながら、kirameki的に同ブースで気になったのが、ボディ用のPPFも自社オリジナル品を販売している点。同社は、本業はディテーリング施工業でコーティングやカーフィルムの施工をメインに手掛けていますが、「国内外含め様々なメーカー品のPPFを使ったが、コーティング施工している立場からすると仕上がりで気になる点が多かった」として、キレイに仕上げられることを最優先にPPFを自社開発したそうです。

コーティングをメインとするkiramekiでも、PPFの仕上がり(あくまで保護用で、美観演出アイテムではないながらも、どの基準で割り切るか)は悩ましいポイントの1つ。逆にPPF専門店の中には、看板制作やラッピング施工などをルーツとしていたり異業種参入だったりとコーティング施工に携わらない事業者も少なくありません。そうしたコーティングを手掛けていないPPF専門店が一律でキレイに仕上がらない訳では決してありませんが、「コーティング施工者だからこそ気になる・目につく仕上がりの差」があると考えています。
もしかしたらカーオーナーにとってはさほど気にならないポイントかもしれませんが、「仕上がりの美しさを最優先にPPFを施工したい」という場合は、あえてコーティング専門店に相談してみるのもアリかもしれません。


洗車・コーティング関連のユニークグッズ

IAAE会場内には、ガラス・セラミックコーティング剤やポリッシャー・コンパウンドなど、kirameki本業のコーティング関連資材も多数展示されていました。

コスモステクノ・コーポレーションのボロン×グラフェンコーティング

千葉県にあるコーティングメーカーで、自社ブランド製品ではなくコーティングブランドや施工店への液剤の卸売がメインの企業。ブースでは、ボロンナイトライドを配合したコーティング新製品をPRしていました。
ボロンナイトライドは、鍵穴の潤滑などに使われる窒化ホウ素で、コーティングでも「スベスベ感(スリック性)向上」をもたらすとのこと。近年、コーティング施工の品質において、従来の「撥水」や「光沢」に加え、このスベスベ感も重視されるようになってきましたが、逆に「撥水や光沢での差別化が難しくなってきた」とも見れる昨今のコーティング剤事情を改めて感じました。

  • スベスベ感がコーティングの重要な性能指標の1つに
錘で滑り性を体験(左:一般コート剤/右:新製品)

ダイワプロテックのウルトラファインバブル発生装置

業務用コーティングブランド「ダイワプロテック」のブースでは、洗車にウルトラファインバブル(UFB)を活用できるUFB発生装置(シバタ社製)を展示。水道管に繋げるだけの簡単装置で、純水器との併用も可能とのこと。UFBは身近なところではシャワーヘッドや洗濯機などでお馴染みですが、超微細気泡で洗浄効果を高める機能があり、幅広い産業でも使用されています。
少し話を聞くと、UFBによる洗車は、洗浄効果自体が高まる(=洗車がよりキレイになる)というよりは、研磨で飛散したコンパウンド粉が少し落としやすかったり、ガソリンスタンドなどの門型洗車機に導入することで洗車機自体の定期清掃が楽になったりと、事業者側の作業性を高られることが実質的な期待効果とのこと。そのほか、例えば女性カーオーナーなどでは「純水」よりも「UFB」の方が認知されていて、洗車サービスへの集客に活かせるといった期待もあるようでした。

  • 手軽に導入できるUFB発生装置

ユニークなディテーリングアイテムが様々展示されていたIAAE2026。ただ、特にコーティング関連資材は現時点で製品数が膨大で、また使ってみて・長期経過を見てみないと良し悪しの判断がつかないものも多く、展示会場だけではなかなか評価をしづらいというのが一施工者目線での率直な感想。
kiramekiでは、今後も様々な資機材を裏側で試しつつ、施工者目線で一定の評価をできたプロダクトを顧客にご案内していきます。

プロが見る最新カーケア

コーティング専門店のプロの目線で、愛車をキレイにする・美観を維持するためのカーケアの最新動向・お役立ち情報を発信。愛車の輝きをいつまでも…。そう願うカーオーナー様はぜひ一度ご一読ください!

北山友幸

業界の名店カービューティーマックスで修行の後、2013年に独立して自分のショップを構えたプロディテイラー。業務歴はベテランだが業界では若手。北九州出身の洗車&SUV好き。

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